大阪市内とその周辺地域の観光スポットやイベント紹介、さらに食べ物ネタのブログです。携帯電話の付属カメラ経由の写真を掲載しています。稀に書籍やマンガのレビューもあります(なんでもあり?)。ブログのタイトルはオライリーから出版されているアメリカの工作雑誌(Make: technology on your time)のパロディです。表紙を本屋で見かけて装飾に惹かれました。このブログの内容とは関係ありませんが大人の夏休み?のようなわくわく感を思い起こさせてくれます。
2008年7月26日土曜日
2008年7月25日金曜日
奉祝天神祭、大川で灯篭流し(ロイクラトン)とタイの民族舞踏!
交差して動かされる竹を音楽に合わせてステップしながら踊っていました。
船の飾りは竹に鈴なりに吊るした天神さんの提灯とロイクラトンの灯篭の日タイ友好の象徴みたいです!
タイのロイクラトン祭とは、「川」を主役とする祭で、13世紀のスコータイ時代に起源すると言われ、当時の王妃が、川の水から日々受ける恩恵に対して、川の女神へ感謝をささげるために、バナナの葉で蓮の花に似た形の灯篭(クラトン)をつくり、川に流した(ロイ)のが始まりだそうです。現在も毎年11月の満月の夜になると、タイ全国各地で人々は、川への感謝の気持ちと自分の身に宿る穢れをロウソク、線香、花で美しく飾ったクラトンに乗せて、満月を映す水面に流しているそうです。
かがり火を焚いていました!
うちわも配っていました!
2008年7月21日月曜日
宮崎駿監督作品「崖の上のポニョ」をレビューしてみます!
ナビオの東宝シネマは「もののけ姫」を観て以来の久しぶりに入った映画館でした。シアター1で観ましたが、ここ最近はなんばパークスが多かったので違和感がありました。年数が経っているせいか音響設備や画面の質などで最新設備のシネコンと比べると衰えがあるように感じました。デジタルと書かれていたシアター8のほうが狭いけど設備がいいのかな?音楽は久石譲作品のなかではトトロ系です。あとは海の母性を表現するようなオペラ歌手系の挿入歌が何度か入りました。
「生まれてきてよかった」は、物語全編にわたる海の生命力、生き物の生命力、幼い子供の生命力(喜びを素直に表情や体全体で表現するというかたちで描写されています)を重ね合わせた生命の讃歌のような物語を端的に表したのキャッチコピーだと思います。
海そのものを生き物としての捉えた描写は斬新な試みでした。海に追いかけられるシーンなどスリルがありました!しかし、この映画には新しい表現よりも宮崎アニメの集大成的な表現が各所に出てきました。それを探すのも別の楽しみ方かもしれません。
最初は大量の海洋生物の描写でものすごい情報量の絵をこれでもかというくらい流し込んできます!物語全体を通した背景画は、宮崎駿監督の水彩や色鉛筆?を使ったスケッチの質感で、絵本の中のような安心感を与えてくれます。これまでのジブリ作品とはその点でも異なっていました。そういった美術的な意味では宮崎駿ティーストが最も濃い作品だと思います!
海のシーンは「未来少年コナン」からの描写の系譜なのかな。コナン自体、半魚人のような潜水能力を持っていましたが、ポニョの足の指が器用な描写もコナンにもありました!ポニョが海の上を疾走する描写など、ポニョとはコナンを幼い少女に置換した存在なのかもしれません。ラブシーンをほとんど描かない宮崎作品ですが、「未来少年コナン」で海中で酸素を与えるためのコナンとラナとのキスシーン、「紅の豚」のラストなどキスシーンは今回も最後に出てきます。
底引き網で大量に巻き上がるゴミの山は、「千と千尋の神隠し」の川の神様の描写かな。ラスト付近のトンネルをくぐる描写も「千と千尋の神隠し」かな、この中で人間化したポニョの退化がはじまります。
宗介のお母さんのドライビングテクニックの描写は、「ルパン三世 カリオストロの城」のミニクーパーの系譜かと思いました。この家庭は子供に親を名前で呼ばすので違和感がありました。蜂蜜入りの紅茶を飲むシーン、ハムとゆで卵の輪切りとネギ入りのチキンラーメン?を食べる描写などとてもおいしそうです!
命の水が溢れ出したために起こるカンブリア紀の進化の大爆発の頃の海の描写は「シュナの旅」という徳間アニメージュ文庫(http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%8A%E3%81%AE%E6%97%85-%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E6%96%87%E5%BA%AB-B%E2%80%90001-%E5%AE%AE%E5%B4%8E-%E9%A7%BF/dp/4196695108)の絵本で、シュナが神人の土地に渡るときに古代海洋生物が大量に出てくる描写とも重なります。この「シュナの旅」自体、「もののけ姫」「ゲド戦記」などのイメージのネタ元として何度も使われている素材です。
ポニョの母親が海の中を滑るように船の下を通過する描写なども、空飛ぶ人面円盤のような神人の船を空と海に置換しているのかな。「天空の城ラピュタ」に出てくるフラップターの潜水艦版がポニョの父親フジモト(ジュール・ヴェルヌの「海底2万里」に出てくる潜水艦ノーチラス号の唯一のアジア人の乗組員からの引用だそうです)の船としても出てくるので、空と海の置換もキーワードのひとつかもしれません。
原作漫画版「風の谷のナウシカ」で出てくる王蟲がナウシカを守るために出した呼吸できる水の描写が出ていました。水の中の泡のテントも、「風の谷のナウシカ」の森の人の住居からかな。老人ホームの人達が生命力を回復したり、これは映画「コクーン」を思い出しました。
物語のなかではポニョの魔法力による月の大接近(巨大化?)により海面の上昇が起こり、崖の上にあった宗介の家は海際に変わってしまいます。これは二酸化炭素の増加にともなう地球温暖化による海面上昇など環境問題について意識していると思います。宗介とポニョがぽんぽん船で水没した山道の森だったところを通る描写は熱帯雨林のマングローブの林のなかみたい。けれど地球創生の頃の太古の地球と月はもっと近い位置関係にあったらしいので、太古の地球を表現したかったのかもしれません。家々は水没してしまいますが、船に乗って登場する群集には悲壮感がまったくありません。
ポニョが魚から人間になる。これは、母体内の羊水という進化の海の中で、人間の胎児はエラもあれば尻尾もあり分化という進化の中で成長して人間になる、という描写と重ね合わせているのだと思います。半魚人のポニョの表情は、ときおり奈良美智さんの作品の少し目付きのきつい女の子の表情チックにも見えました(声優は奈良柚莉愛で奈良つながり?)。
パンフレットには「アンデルセンの「人魚姫」からキリスト教色を払拭した、幼い子供の愛と冒険のドラマ」と書かれていましたが、「人魚姫」とは異なり最後はハッピーエンドなので安心して観れると思います。今回は「空を飛ばない」と読売系列の宣伝番組で何度も鈴木プロデュサーが言っていましたが、最後のキスシーンはポニョが空中に浮かんでいるので、あれは飛んでるじゃないかなと思いました。
2008年7月20日日曜日
2008年7月17日木曜日
「崖の上のポニョ」前売り券に当選!、FM802ありがとう!
NHKステラ臨時増刊「ちりとてちんメモリアルブック」を紀伊國屋で!
そこで夜の10時まで開いている梅田の紀伊國屋書店まで寄り道して「ちりとてちんメモリアルブック」を買ってきました!残り2冊まで平積みが減っていましたが運良く手に入れることができました! たぶん在庫ストックはあるんだろうけどすごい売れ行きみたい。
全セットの見取り図(魚屋食堂から3兄弟の部屋などマイナーなものまで)と公式サイトよりもさらにパワーアップ!こだわり小物クローズアップなどの特集もありました!でも鯖Tシャツはスルーされていました(><)。ブランドのTシャツやアロハシャツの衣装メーカーについては詳しい記述がありました。草々兄さんや小次郎さんのシャツやアロハは京友禅だったんだ!
写真や図版や活字もたっぷりで、拾い読みしていたら思い出して泣きそうになりました。
2008年7月14日月曜日
竹仲絵里ツアーライブ「苗と土と太陽と*」 at なんばHatch!
編成は次の6人でした!
AGt&EGt& E Piano&Vo 竹仲絵里
EGt&AGt 松岡モトキ
E Piano 小林建樹
Dr 宮川剛
Ba 高間有一
Vl&SY岡村美央
オープニングは会場が暗くなって、メンバー方々が登場、最後に竹仲絵里さんが出てきて拍手が巻き起こりました!最初の曲が始まると観客席も照明で一気に照らされてワッとなる感じ
1. 水色(インディーズ版の「余韻」に収録されているアップテンポの夏向き曲がオープニングでした)
2. ファイファイ(Newシングルの収録曲でこれもアップテンポの曲、働く人への応援歌みたいな歌詞かな)
3. 話そうよ (かなり長めの前振り演奏から入りました。鳥の鳴き声とか森林の中のイメージなのかな、前の曲がアップテンポだったのでゆったりとした曲調の曲に入るために間を長めにとって流れを変えたのだと思います。声が伸びていて気持ちいい)
4. チェルシー (4thシングル「真っ白な雪、真っ白な未来」のカップリング曲、竹仲絵里さんによればライブを想定した作った曲だそうで、初めてライブで聴きました。声の伸びが気持ちいいし、ゾクゾクしました!)
5. 黄色い花(竹仲絵里さんがピアノでの弾き語り、メンバーの方は何人か舞台のそでに下がりました。このライブでは竹仲絵里さんは3種類のアコースティックギター、エレキギター、ピアノといろいろと楽器を使い分けていました。この曲も竹仲絵里さんのボーカルの力がとても引き立ちます!ゆったりとした時間の流れに変わったような気がします!)
6. 泣ける場所 (メンバーの方が全員下がりました。竹仲絵里さんのソロでの弾き語りを聴くのはオーサカキング以来でした、やっぱりいい!)
7. 距離 (新曲、せつない歌詞。アルバムに入るのかシングルカットされるのか楽しみ!)
8. トンネル (泣きそうになった。斜め前のひとはもろに泣いて涙をこぼしていました。竹仲絵里さんのエレキ、松岡モトキさん、岡村美央さんのシンセサイザーの3人で、ミニアルバム「秋晴れモノラル」のアレンジとは大分と変わっていました)
9. 真っ白な雪、真っ白な未来 (4thシングルから。この曲もボーカルが引き立ちます。レーベル移籍後でアルバムがまだなので夏に冬の曲も仕方がないと思います。CDとはアレンジも変わっていて歌詞と歌詞の間を埋めるバイオリンの旋律も素晴らしかったです)
10. ペンギン (新曲、かわいいタイトルだけど氷の凍てつく世界のイメージの歌詞。映画音楽を意識したかのようなロックテーストでテクノの雰囲気の曲。ボーカルはエコーなどのエフェクトを多用していたので声の質感が好きなのでちょっと残念かもしれないけど、竹仲絵里さんの曲として新しいは試みかな。曲の終盤はメンバーの方々の演奏が激しすぎるくらい圧巻。特にドラムの宮川剛さんと松岡モトキさんは爆発したみたいだった。でもそのせいで終盤はボーカルの歌詞を聴き取り難くしていたのが難点かな。)
11. gerbera (竹仲絵里さんはボーカルに専念、gerberaはワンマンライブでしか聴いたことがない曲。どの曲もそうだけどライブでのほうが体で感じるというか、CDとはまるで違う曲のようにさえ感じました)
終盤の手前で長めのMCに入りました。
2日前が名古屋での公演で昨日から大阪入りしていたそうです。竹仲絵里さんはアメリカ村や船場の界隈がお気に入りみたいです。バーゲンセールで買ってしまいそうでこれはヤバイとホットペッパーでアロママッサージの店舗を探したそうです。名古屋の反省会を兼ねて手品をしてくれる居酒屋に行ったときに竹仲絵里さんも手品をして見せて、小林建樹さんがそれに大受けして「どうなっているの?手品のタネを聴きたい」、となって竹仲絵里さんは「種」を歌ってはぐらかしたそうなのですが、その話を小林建樹さんに振ると、小林建樹さんは「竹仲絵里さんと2004年になんばHatchで30分くらいのライブをしていて、その時いつかここでワンマンライブをしたいね」、と相手の振りと全くかみ合わない思い出話をしたので竹仲絵里さんもメンバーも観客席も爆笑でした!ピアノの演奏の時の入り込み方も凄いけれどMCの小林建樹さんは少し天然かもしれないと思いました?この話をしようとずっと考えていて会話が耳に入っていなかったんだろうな
12. 雨と虹(この曲からスタンティング、アルフィーの坂崎さんに貰ったギターが登場)
13. 種(MCの続きで「種(タネ)を聴きたい(聞きたい)?」の竹仲絵里さんの問いかけから始まりました。)
14. 夜明けまで(新曲、メンバー紹介とバンドメンバーのソロ演奏が目玉かな、松岡さんはギターを太鼓のように叩いていたのが印象的でした。)
15. シャリラリラ (BIGCATのときは3人編成、タワーレコードのときは2人編成でしたが、フルバンド編成の方がずっと迫力がありました。シャリラリラはフルバンドでのライブ向きの曲だということがわかりました!終盤はアップテンポ系の曲に戻ってきて、いい雰囲気の中で終わりました。)
アンコールの拍手が鳴り止まないなか、 メンバーの方々がライブグッズの鹿のTシャツで衣装変えして再登場!
en1. サヨナラ サヨナラ(竹仲絵里さんを知った曲。途中で竹仲絵里さんのギターの弦が切れたみたいだったけど全く動ぜず歌い上げていました。)
en2. まなざし(まなざしは心斎橋クラブクアトロ以来でした。ずっと聴きたかった曲、サビが染みます)
en3. ありがとう(ソロでの弾き語り、弾き語りだけでも竹仲絵里さんが凄い人だというのがわかります。アンコールは竹仲絵里さんの持ち歌のなかでもチカラのある曲ばかりで、それぞれの情感に包まれた感じでした!)
最後に竹仲絵里さんは深々とお辞儀していました。舞台のそでに戻るときに客席に今日使ったピックを投げていました。受け取った人、いい記念になりますね!
竹仲絵里さんは曲によって凛々しくハンサムだったり、母性的であったりとガラッと印象が変わる、いろいろな声や表現力を持っている人だと改めて思いました。この日のライブを聴いて思ったのは次のアルバム。ライブは曲に合わせてソロや小編成やフルバンドと考え抜かれた構成だったと思います。このメンバーの人たちとアルバムを製作するのだったらきっといいものができるんだろうな。