2009年1月8日木曜日

キアヌ・リーブス主演「地球が静止する日」に出てくるロボットについて

 キアヌ・リーブス主演「地球が静止する日」をなんばパークスシネマで観てきました!お正月映画の中でSFものだったので選択したのですが、内容的には環境問題を交えた説教臭のある古典的SF映画という印象を受けました。調べてみると1951年の映画のリメーク作品でした。日本では「ジャイアントロボ」というタイトルでバビル2世で有名な横山光輝作品の様々なキャラクターが登場する形でリメークされているそうです。下記の内容にはネタばれがあるので知りたくない方は注意してください。

 あらすじは、謎の隕石が地球に接近し、マンハッタンに激突するという緊急事態が発生し、アメリカ中の各分野の専門家の科学者が徴集されます。その中にこの映画のヒロインもおり、継子を養っているシングルマザーの宇宙生物学者という設定です。この隕石が実は地球を模したような青い球形物体で中から一つ目の人型ロボットと人型宇宙人役のキアヌ・リーブスが入ったさなぎみたいなバイオ宇宙服に包まれて出てきます。そして誤射によりキアヌ・リーブスは撃たれてしまいます。

 結局はキアヌ・リーブスは地球の生態系を守るためにきたけれど、人間が環境保護に目覚めて変わるなら人類も守ることはできるという態度のエコテロリストのような存在でした。キアヌ・リーブスは生態系の学者との数式を通した対話と、女性科学者と殺戮系TVゲーム好きだった継子(ゲーム脳?)の間の血のつながりのない両者の心の絆の誕生を観察することで人間は変われると信じるようになるという、ちょっと観客を置いてけぼりにするようなストーリーでした。

 そうしたストーリーが進行している間にアメリカ軍はリバースエンジニアリングのようなことをもくろんでロボットを地下施設に持ち込み、ダイヤモンドドリルでロボットに穴を開けて解析します。ところが、中身からでてきた昆虫型ナノマシンのようなシリコン生物の暴走が始まり、イナゴの群れのように車や建物を飲み込み食い尽くしていきます。この辺の特撮シーンがこの映画の最大の見所です。キアヌ・リーブスは電子機器にハッキングして敵対者を撃退するという一種の超能力の描写ばかりで格闘などのアクションシーンには期待できないです。

 この映画の中でキアヌ・リーブスを守護するロボットは一つ目の巨人で、ギリシア神話のキュクロープスをモチーフにしているみたいです。ガンダムのザクも同類ですね。シリコンで出来ていて生物でも機械でもないという説明だったので弐瓶勉のBLAME!に出てくる珪素生物みたいな設定で粒子化する描写も映画の中で出てきました。浦沢直樹の鉄腕アトムの地上最大のロボットのリメイク作品「「PLUTO」 (プルート)でも小型昆虫ロボットの集合体などの描写も出てくるで、「地球が静止する日」の監督はこれらの作品を読んでいる可能性があると思います。

 Wikipediaでキュクロープスを調べてみると、マンモスや像の骨や化石を見つけた古代人が鼻の窪みを目と認識して、一つ目巨人の伝説が生まれたのではないかという仮説が提示されていました。ヨーロッパの巨石文明伝説にキュクロープスが関わっていたり、製鉄に関わる伝説で独眼の存在が出てくるのはギリシア神話と日本くらいだそうです。宮崎駿監督の”もののけ姫”には白狼の棲家が巨石のドルメンだったり、タタラ場やダイダラボッチなどが出てくるので、こうした知識に裏打ちされた上でのいろいろな謎かけが隠されているみたいでした。

 旭川動物園の映画の宣伝用イルミネーションが飾られていました!

2 件のコメント:

たまのママ さんのコメント...

ウィル・スミスの息子が出ている映画ですよね。前宣をTVで見ました。
地球が静止する日ってどういう意味なのかな??
キアヌ扮する善い宇宙人が人間(地球環境を考える善人)とどういう風に関わっていくのか興味があります。

JJ さんのコメント...

 変化(Change)を促すなどオバマさんをかけているのかもしれません。技術はあっても元気が無い今のアメリカを反映しているかのような映画でした。あの子役がウィル・スミスの息子さんだったのかな?