2008年3月2日日曜日

ちりとてちん、魚屋食堂の鯖Tシャツのこだわり!、その2

「雑魚とは違うのだよ 雑魚とは」

 先週で一番インパクトがあった友春さんの鯖Tシャツです!富野監督のファーストガンダムのモビルスーツ グフに搭乗していたランバ・ラル大尉の「ザクとは違うのだよ ザクとは」のセリフのパロディで笑ってしまいました!
 最近ではお正月にBSイレブンでガンダム劇場映画版で放映されていました。この前日の放映で寝床の咲さんが、A子の東京での挫折を想像で自分の人生を重ね合わせて語る過程で、「人生で初めて雑魚扱いされる日々や、 これは気持ちがやさぐれるでぇー」というセリフにかけているのだと思います。

 同じく友春さんのTシャツで、これはスロー再生で見ていても何と書かれているのか分かりませんでした(どうしても半分切れてしまいます)。遠景でも画面上のピントもボケていました。ネット上で調べてみると「ROAST ME(焼いて)」らしいです。関係者が書いているのかな?

「仲良き事は美しき哉」

幸助さんのTシャツ、秀臣さんと小梅さん、A子とB子の和解を示唆しているのかな?

 清海(佐藤めぐみさん)と喜代美(貫地谷しほりさん)の衣装のTシャツは互いの境遇の光と影の対比として表現されています。A子が黒系の迷彩Tシャツで「ARMY(陸軍)」 なら、

 B子は白系のうすピンクのTシャツで「VIVARNA(RNAというメーカーの製品でRNAバンザイという意味かな)」で天使?が描かれています。
http://pupe.jp/item/dlZInF4axtjU/

 先週は、無拓な子供にすら触れさせなかった水晶のネックレスをA子はB子に渡しました。いづれ本当の親友になるんだろうな。

 今週は金曜の話が泣けてきました。両親の離婚で実父に去られた若狭塗箸製作所の社長の秀臣さんはその修行時代に正太郎師匠に父親を重ねていました。師匠の息子の正典さんの作った塗箸を見て努力ではかなわない境地があることを思い知らされます。そして正典さんが糸子さんの元に去った後、自分ががんばらなければと、夜中まで塗箸作りの修行に精進していたとき、正典が帰ってきたと勘違いした正太郎師匠が喜び勇んで工房に飛び込んできます。秀臣だったと分かり落胆した表情を見たときに本当の家族にはなれないのだと思い、秀臣の心は折れてしまいます。A子がB子に親友を重ねていたのに報われなかった思いとも重なります。

 少し前ですが、若狭の実家の本棚には「エースをねらえ」の単行本が入っていました!喜代美の性格とスポコンは合わないような?

 小浜市民会館での寄席のビラには徒然亭 若狭の他に万葉亭 教柳(=恐竜)など細かいネタも仕組まれていました!

 Tシャツの衣装さんや小道具さん?などのネタの仕込みは、監督にあたる人の指示ではなく、それぞれがシナリオを読んで個々に動いていて、ある種のかけあいのような混沌とした奥深さを「ちりとてちん」という番組に与えているのではないかと思います。おそらくこちらのアンテナでは捉えきれないようなサインがまだまだ隠されているような気がします!


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

『ちりとてちん』も時期的に終わりに近づいてますね。NHKドラマでも結構"仕掛け"を施すんですので驚きました。
( ̄□ ̄;)

細かいところを見つけると、うれしくなりますね。
(* ̄m ̄*)ププッ

JJ さんのコメント...

 ちりとてちん解読本の出版を、どこかの出版社がNHKにオファーしているのではと思うくらい細部まで作り込まれています。
 
 最初の頃は、のだめカンピターレーのキャラを模倣したような話なのかなと思っていたのですが、シナリオの緻密な充実度(伏線や隠喩的な象徴が至るところに出てきます)など格段の違いがあります!
 
 NHK朝ドラ史上、最高傑作だと思います!