堀江音楽祭プレイベント、「カムイ外伝」特別試写会に当選したのでなんばHatchに行ってきました!FM大阪さん、ありがとうっ!!なんばHatchにはカムイのコスプレで来ている人もいました!
原作者の白土三平氏は忍者漫画の金字塔を打ち立てた存在で、日本の漫画の黎明期の大御所作家として手塚治虫氏ともよく比較されます。
「カムイ伝」では最初は主人公であったカムイは後半では抜け忍にとなってあまり出番はなくなり、農民の代表である正助を中心とした群像ドラマに変わっていきました。抜け忍となった理由は、故・隆慶一郎氏の「吉原御免状」や「影武者徳川家康」の元ネタと同一です。隆慶一郎氏の他の作品ではブーメラン型手裏剣なども出てくるので、白土作品からかなりの影響を受けているのではないでしょうか。
白土三平氏自身、五味康祐氏の柳生ものの裏柳生(柳生の忍者、諜報機関として位置付け)の概念を直ぐに取り込んでいたり、「カムイ伝・第二部」では無住心剣流剣術などでてきたり、かなりの資料を元に作品を構成しているのではないかと思います。
「カムイ外伝」では抜け忍となったカムイを主人公に据えて、旅を通して多くの人と関わりながら己の模索を続けていくという縦軸としたエンタテインメント性が高い作品になっています。映画化されたエピソードは最初に劇画タッチに変わった「スガルの島」という漁村を舞台にした連作がメインになっていますが、戦闘シーンでは他のエピソードからも抜粋されていました。
かなり原作漫画のストーリを忠実に映像化しているので、原作を知らないほうがストーリーの急展開などを純粋に楽しめるのではないかと思います。これまでの日本の映画と比較しても抜群の疾走感のあるアクションシーンの連続で手に汗握りました!山や海や、枯れた感じの漁村の描写や宴会などの群集シーンも雰囲気が出ていました!
松山ケンイチさんも「Death Note」のL役のあまり動かない印象が強かったのですが、猫背気味に疾走するシーンや格闘シーンも多くイメージが大きく変わりました。本当のヒロインは小雪さんではなく、大後寿々花さんです。戦闘シーンでは小さな子供向けではない残酷な描写も多いので大人向きのハードボイルドな映画でした!
映画「カムイ外伝」公式サイト
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