2008年11月30日日曜日

AppleのiTunes CardとGeniusとアートワーク設定について

 Apple心斎橋店にてiTunes Cardを初めて購入しました。iTunesでの音楽ライブラリーの構築は今まで全てCD経由だったのでApple IDがなくても問題なかったのですが、新しいiTunesに搭載された新機能であるGeniusを使ってみたくなったからです。

 Geniusとは何かの曲を選択すると、その曲の波形パターンなどや登録者のライブラリーデータベースの統計情報などを参考に、最初に選んだ曲と最も雰囲気の似通った曲のチョイスをしたセットリストを自動で構築してくれる機能と、その人のライブラリーにはなくてもiTunes Storeの中からお勧めの曲まで提示してくれる機能を搭載しているそうです! 商売上手だと思いますが、iTunes Storeにはこちらが買いたいような洋楽アーティストの曲がまったくなかったり、品揃えにはかなり偏向があるような感じでした。洋楽の方はほとんど1曲150円で邦楽は200円の曲が多いことにもその理由は何なのかと気になりました。

 Geniusの使用にはApple IDが必要で、その登録のためにAppleにクレジットカード番号を記録されることと、ネットでの買い物には抵抗があったので9月頃のアップルのGeniusの発表後も使わず仕舞いでした。でも最近ネットで調べてみるとiTunesカードという一種のプリペイカードのようなものでApple IDも取得できてGeniusも利用できると書かれていたので、早速Apple心斎橋店でiTunesカード(一番安い1500円)を購入してiTunesの「コードを使う」から実行してみました。

 Geniusを起動するとこちらのPCのiTunesの音楽ライブラリーの情報をAppleに送信してデータ収集をはじめました。こちらの傾向分析も行っているのでしょうか?何かの曲を選択して原子軌道みたいなGeniusマークのボタンをクリックすると25曲のセットリストが出現しました。曲数の上限は100曲まで選択できました。Geniusサイドバーを表示させると最初に選択した歌手のお勧めが上部に、下部にGeniusのおすすめが出現しました。

 しかし竹仲絵里さんなどのインディーズ時代のCDのなかの曲を選択してもGeniusは稼動しなかったです。Geniusできないからと別の曲の選択を要求してきました。逆に例えばThe EaglesのDesperadoを選択しても竹仲絵里さんがカバーしたDesperadoは含まれないので、インディーズCDの曲自体がセットリストに組み込まれないようになっているみたいでした。

 また、メジャーの最近のCDの曲でもGeniusが使えない曲がかなりあることがわかりました。絶盤のCDにも使えない場合と使える場合がありました。iTunes Storeでは販売されないアーティスト、例えばライバルであるSONY系のレーベルから出ている曲には使えないことが多い傾向があるような気がしました。

 またGeniusで拒否された曲は、他の曲で生成したGeniusセットリストにも含まれない関係があるみたいです。 これらのことから、Apple側のGenius用の音楽ライブラリーに前もって波形パターンを登録済みの曲があくまで対象になっているようで、リアルタイムで波形分析しているわけではないみたいです。Genius自体がバージョンアップしてApple側の波形パターンライブラリーがさらに充実すれば、いづれ改善されるのではないかと思いました。

 また、典型的なJ-POPの曲を選択すると邦楽ばかりのセットリストになりましたが、邦楽でも「ひとりきじゃ」のような弾き語り系の曲を選択すると、洋楽アーティストの曲がセットリストに多く含まれるような傾向がありました。これはこちらの音楽ライブラリーの傾向にも依存しているのだと思います。また、Norah Jonesさんの曲を選択すると、同じくスモーキーボイスと言われるJulie Londonさんの曲がたくさんセットリストに含まれたので声質の分析までやっているのかと思いました。

 またApple IDがあるのでアルバムのジャケットを登録できるアートワークの自動設定もやってみました。しかし自動設定されないアルバムがとても多いのには驚きました。iTunesで販売されている曲に対しては完璧に画像データを抑えていて作動するのかもしれませんが、それ以外には穴だらけのようでした。

 そこで、ネットで調べたソフト「ちゅねとも」でアートワーク設定の補完を行いました。こちらの方はiTunesの機能で漏れのあったアートワークまでカバーしたので効率は高いのですが、それでも全てまでとはいきませんでした。なかには別のアルバムのアートワークまでアートワーク設定するなどの誤認識や、粗い画像のアートワークを提示してきたりもしました。これは「ちゅねとも」のなかの機能でGoogleの画像ライブラリーからの検索を用いてマニュアルで全ての設定を終えることができました。

 今までiTunesは歌手名とアルバム名が上部の左右に分かれて一覧表示するブラウザ表示状態で主に使っていたのですが、カバージャケット表示モードにするとiTunesがとても豪華になりました!ジャケット画像の架空のラックがくるくると回り、とても新鮮な気分になりました!iTunes cardは最初の使用から残高があっても2年で有効期間が停止するようなことが書かれていたので当分の間はGeniusの機能を楽しめそうです(^▽^)

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4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

記事を何回か読んですこし理解できました(苦笑)
なかなか自分が思っている曲に到達するのは難かしいのでしょうか。使う側にも相当の理解度が必要そうですね。
さすがJJさん、すごいです。
私は未だにMDを使っているので、単純に自分が好きなアーティストの曲ばかりで広がりがありません(笑)

JJ さんのコメント...

普段はAmazonのアルバムを選ぶと横に出現するユーザーのおすすめリストを参考にしたりするのですが、その機能がiTunesに組み込まれたのと、セットリスト生成機能が面白いです。アルバムを入れていてもほとんど聴かない曲があるのですが、それが含まれていたり、リストから共通項を想像したり刺激になりました!

JJ さんのコメント...

追加です!
 iTunes cardのもう一ついいところは、今週のシングルとして毎週iTunes Storeから無料ダウンロードが可能になることです。好みの曲が来るとは限らないのですが・・・

JJ さんのコメント...

 iTunes Cardはアップルストアだけでなく大手のコンビニエンスストアでも販売されています(一部の地域及び一部の店舗では取扱いのない場合があるそうですが)

 コンビ二のファミリーマートで
2009年の8月11日(火)から9月7日(月)までレジにてTポイントカードを提示するとiTunes cardが20% OFFになるキャンペーンが始まりました!

1500円→1200円
3000円→2400円

 ポイントカードはクレジットカード機能のないBOOK OFFのTカードでもOKのようです!

http://www.family.co.jp/ft/event/itunes_card/index.html

http://tsite.jp/pc/r/tc/